食物アレルギーの話し

食物アレルギーとは、
「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」
を指します。

※食物アレルギー診療ガイドライン2012

IgE抗体という免疫に関するたんぱく質が、卵や牛乳など抗原(アレルゲン)と結びつくことで、アレルギー反応を引き起こすと言われています。

※食中毒、毒性食物による反応、ヒスタミン中毒、食物不耐症(仮性アレルゲン、酵素異常症など)は含みません。

代表的な分類

新生児・乳児消化管アレルギー

主にIgE抗体に関係なく、新生児・乳児に嘔吐や血便、下痢などの消化器症状を引き起こす症状です。

食物アレルギーが関係した乳児アトピー性皮膚炎

乳幼児とくに0歳児や1歳児で多く、タマゴや牛乳など食物アレルギーが関係したアトピー性皮膚炎です。湿疹や皮膚のカサカサが増えたりする原因になる場合もあります。
慢性の下痢などの消化器症状、低タンパク血症や電。解質異常を合併する例もある。ただし、全ての乳児アトピー性皮膚炎に食物が関与しているわけではありません。

食物を食べてから症状が出るまでの時間の長さによる分類

即時型症状

原因食物摂取後、通常2時間以内に出現するアレルギー反応による症状を示すことが多いとされています。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー(

原因食物を摂取後、運動を行ったときにアナフィラキシーを起こす疾患。

口腔アレルギー症候群

口唇や口の中にできる、IgE抗体に関する、接触じんましんで、摂取後5分以内に発症することが多い。