C型肝炎

今回は代表的な肝臓病であるC型肝炎についてです。

C型肝炎にかかっている方は全国で100万人~200万人と言われています。

肝臓病はなんでもそうですが、初期には自覚症状がほとんどないため病気であることに気が付いていないことも良くあります。
C型肝炎はC型肝炎ウイルスに感染してなる病気ですが、それが検査で証明できるようになったのは1989年以降です。
それ以前に手術や輸血を受けたことがある方、それ以後でも非合法薬剤(麻薬・覚せい剤など)を注射したことがある方などが感染している可能性があります。

C型肝炎に感染すると、約70%の方が慢性肝炎になり、そのうち3割の方が約20年後に肝硬変・肝臓がんになります。

なんだか怖いですね・・・どうしたらそんな心配がなくなるのでしょう?
それには、まず自分がC型肝炎に感染しているかどうかを調べることが基本です。
血液検査で肝機能検査に異常がある方は、C型肝炎の抗体を調べましょう!
陰性なら心配ありません。
陽性でも、今は内服薬を3か月内服すれば9割近くの方が治ります!
アメリカ製のとても高い薬ですが、保健所で助成制度を申請すれば月の支払いがおおむね1万円で済みます。
心配な方は是非ご相談ください!

当院は、肝疾患専門医療機関、肝炎拠点医療施設に認定されています。

ご不安な方、ご不明な点などはお気軽にお問い合わせください。


B型肝炎

B型肝炎にかかっている方は全国で130万人~150万人と言われています。

肝臓病はなんでもそうですが、初期には自覚症状がほとんどなく次第に肝硬変になったり肝臓癌ができたりする怖い病気です。
 B型肝炎は昔の日本では母子感染が多かったのですが、1985年から母子感染対策が全国で行われるようになってその数は激減し、最近の主な感染経路は小さな傷などを通して家族内の感染者との濃厚な接触よる家族間感染や、B型肝炎陽性のパートナーとの性行為等です。

病気の発症予防にはまず自分がB型肝炎に感染しているかどうかを調べることが基本です。

家族にB型肝炎の方がいる場合や血液検査で肝機能検査に異常がある方は、B型肝炎の検査をしましょう!
 陽性の場合は治療の必要があるかどうか更に詳しく調べる必要があります。必ずしも全員は治療が必要なわけではありません。中にはたまに検査だけを受ければいい方もいらっしゃいます。もし治療が必要な場合は、国が治療費用の助成制度を作っているので安心です。

とにかく、一番よくないのは放っておくことです。

どんな病気もそうですが、症状が出たときにはかなり病気が進んでいる可能性が高くなります。
迷ったり心配になったときは迷わずご相談を!!